名古屋で事業再生に特化した経営コンサルティングを行う

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体力があるうちに廃業を考える

事業を継続するかの判断

事業を継続するかを検討する情報として次の4点があります。

(1)保有財産(借金を含めた)の状況

(2)利益(赤字を含めた)の状況

(3)社長の年齢・後継者の有無

(4)事業の将来性

 

保有財産と利益を考える

今回は(1)~(4)の中で、「(1)保有財産の状況」と「(2)利益の状況」を考えます。

【1】利益がでていて(黒字)、廃業したらお金が残る

現在利益が出ていて、会社をやめても借金ではなく、お金が残せるゾーンです。貸借対照表の純資産がプラス(資産超過)で、損益計算書の最終の当期利益が継続的に黒字の会社です。このゾーンに位置する中小企業は2割にも満たないと思います。

このゾーンで社長が高齢で後継者がいない場合、廃業だけでなく、後継者を探し出したり、会社の売却も行うことができます。

ここで重要なのは、社長の「方向性と方法」の決断です。

方向性は「どうしたいか?」です。

・親族(誰にを含む)に継がせたいのか?

・従業員に継いでもらいたいのか?

・M&Aで売却したいのか?

・自分の代で会社を閉じたいのか?

方法は「実施の支援先(相談先)をどうするか?」です。

この支援先の選定を誤ると、混乱に陥るばかりです。税理士、弁護士、中小企業診断士など「士業」は各専門分野の知識はありますが、事業承継やM&A、ましては廃業に関する知識、経験を持っている方は少ないのが現状です。

複数の候補者を選定して、その方に正当な対価を支払って計画とその実行を依頼することをお勧めします。役所や商工会議所が行っている「無料相談」では、有効な解は見つからないと思います。

早めに決定する

時間は思った以上に早く過ぎます。高齢になればなるほど死亡だけでなく認知症のリスクも高くなっていきます。

社長にもしもの時があったら、関係する多くの方が困ってしまいます。事業承継やM&Aには多くの時間がかかります。廃業にしても最短でも半年以上が必要になります。

 

【2】利益がでている(黒字)が、廃業したら借金が残る

この場合、次の2つの方向性があります。

利益がでているので、継続して事業を続け借金をなくす(減らす)

社長がまだ若くて時間がある場合は可能ですが、社長が高齢の場合はいつ何が起きるか分かりませんので時間的な余裕がありません。

利益がでている事業を他に売却(事業譲渡)を行い、残った借金の処理を行う

利益が出ている事業を、M&Aで事業譲渡の形で売却を行い、その対価を受け取る方法です。高い金額で売却できて借金をなくせる場合もありますが、ほとんどの場合、借金が残る形になります。

借金が残った場合は、様々な方法を用いて借金を減額する、なくす施策を行います。借金の返済先は命までは取らないので、しっかりと対応できれば道はあります。

 

【3】利益は出ていない(赤字)が、廃業しても財産が残る

このゾーンの場合、事業の将来性が見込めない場合、直ぐにでも廃業すべきです。

今回のコロナ禍の影響で、利益はでていないがまだ現預金が残っているケースも多いと思います。

コロナの感染拡大が減ったとしても消費者の行動が変わって、以前の売上が見込めないようであれば、体力(財産)があるうちに事業をやめることも選択肢としてあります。

売上の回復を期待して事業を継続して赤字が続き、気がついたら借金の方が増えてしまう可能性もあります。

 

【4】利益がでてなく(赤字)、廃業したら借金が残る

この場合が最も厳しい状況です。

事業をやめたら借金が払えない。事業を継続しても更に赤字が増え、場合によっては借金が更に増えてしまいます。

この状態では、通常の金融機関はお金を貸してくれなく、逆に、返済を求められます。

この時に、一発逆転を狙った無理な借金やギャンブル的な投機に走ると更に状況が悪くなり地獄に進みます。

この場合は、冷静になって、いかに損失を減らして終息させるかです。そのためには、社長が負けを認めることです。負けを認めたときから再生の道が開けていきます。

廃業を支援します

廃業は悪いことではありません。赤字なのにぐずぐずと継続して更に経営状況を悪化させることが悪いことです。

現状を見直して、先の見通しが立たない場合は、「倒産」に至らない前に、早めに廃業を決断して、実行した方が損失が少なく、再起できる可能性も高くなります。

「廃業」を前提に進めて、その一連の検討の中で、「M&A」による売却の可能性が見えてくる場合もあります。

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